進路選択に悩む高校生必見!自動車整備士を目指すなら進学or就職?
高校生の誰もが選択を迫られる進路。
「将来の道が決まらない」「進学か就職かどちらを選べばいいのだろう」などと悩むこともあるでしょう。また、好きなことや得意なことが活かせる場所を進路として考える学生も多いのではないでしょうか。
例えば、自動車・機械が好きな方や細かい作業が得意な方であれば、自動車整備士を目指すのもひとつです。
本記事では、進路として自動車整備士を目指す方のために、進学に必要な費用や就職する場合の注意点などを解説します。
整備士を目指したい方も、他の道を考えている方もぜひ、進路を考えるうえでのヒントにしてみてくださいね。
自動車整備士になるための進路
自動車整備士になるためには、大学や専門学校で学ぶ道、就職して実務経験を積む道などがあります。
ここではまず、大学・専門学校・就職の3つの進路について解説します。
1.大学に進学する
自動車整備士を目指して大学に進学する場合、「自動車整備士養成施設」として国土交通省に認定されている大学の学部・学科に通う必要があります。
大学によって学部や学科名は異なり、工学部機械工学科や車体整備工学専攻科、自動車工学科などが例として挙げられます。
これらの学部・学科に進学した場合、卒業と同時に2級自動車整備士資格の受験資格が得られるだけでなく、受験の際の実務試験が免除となります。
▼自動車整備養成施設に指定されている学校についてはこちらをチェック!
自動車整備士養成施設について(国土交通省)
2.専門学校に進学する
自動車整備士になるには、必ずしも大学進学が必要なわけではありません。
自動車整備専門学校に進学した場合、多くの学校では卒業と同時に2級自動車整備士の受験資格を得ることができます。
また、2年コースと4年コースがある場合、4年コースを選択することで、環境面や最新技術などのより専門性の高い知識を要する1級自動車整備士の受験資格を得ることも可能です。
2級自動車整備士を保有することで、自動車整備士としてのほとんどの仕事に携わることができるため、自動車整備士を目指す進路として、専門学校(2年コース)への進学が最短ルートとも言えます。
3.就職する
自動車整備士を目指す進路としては、上記のような学校には進学せず就職するという道を選ぶこともできます。
ただし、自動車整備科や工業高校の機械科などを卒業している場合を除き、卒業後すぐに自動車整備士として活躍できるわけではありません。
高校卒業後に自動車整備士になるには、まず3年間の実務経験を積むことで3級自動車整備士の受験資格を取得できます。
また、3級自動車整備士を取得後さらに3年の実務を経て、晴れて2級自動車整備士の受験資格が与えられます。
大学や専門学校に進学する進路に比べて自動車整備士へ道のりは長いですが、企業によっては資格取得支援制度を用意していることもあるため、就職して自動車整備士を目指したいとお考えの方は、そうした企業を選ぶと良いでしょう。
どの進路にもメリット・デメリットはある
先述の通り、高校卒業後は主に大学・専門学校・就職などの進路が考えられます。
いずれも自動車整備士を目指すことのできる進路ですが、それぞれ異なるメリット・デメリットがあるものです。
例えば、大学や専門学校の場合、卒業と同時に自動車整備士の受験資格が得られ、資格取得への近道という点は大きなメリットと言えます。
しかし、進学には学費がかかるため、経済的な理由から悩むこともあるかもしれませんし、家族や周囲のサポートが不可欠です。
一方就職の場合、学費をかけずに一定の収入を得ることはできますが、資格を取得するのに長い年月を要します。
詳細については次項でご紹介しますが、どの道に進むとしても、それぞれのメリット・デメリットをきちんと理解したうえで進路を選択することが大切です。
大学に進学した場合
まず、大学に進学した場合のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット①|実務試験が免除される
先にもご紹介した通り、自動車整備士養成施設に指定された大学の学部・学科に進学した場合、卒業と同時に2級自動車整備士の受験資格が得られ、さらに実務試験が免除されます。
そのため、資格の取得率が高く、卒業後すぐに自動車整備士として活躍できる点は大きなメリットと言えます。
メリット②|学歴が得られる
大学に進学することで知識やスキルを身につけられるだけでなく、同時に学歴も得られます。
「学歴よりも実力が評価される時代でしょ」と思われるかもしれませんが、大学では専門性の高い内容を学び豊富な知識を習得することができることから、高校卒と大学卒とでは就職率や基本給に大きな差が生じるのが実情です。
自動車整備士に限らず、大学卒という学歴があることで就職にとって有利に働く可能性が高くなるのです。
デメリット|高い学費がかかる
大学への進学で大きな壁となるのが学費です。
文部科学省の発表によると、4年生大学における年間の平均費用は以下の通りです。
私立大学 | 公立大学 | 国立大学 | |
学費(年間) | 約118万円 | 約93万円 |
約82万円 |
※参考:国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)
これらの費用にプラスして入学金や試験費用、さらに志望する学校が自宅から遠い場合は一人暮らしのための費用も必要になります。
在学期間中、高額な学費がかかるため、経済的な理由から大学進学を断念せざるを得ない場合もあるでしょう。
専門学校に進学した場合
専門学校に進学した場合は、どのようなメリット・デメリットが考えられるのでしょうか?メリット①|資格を取得できる
自動車整備専門学校に進学した場合も大学進学と同様、卒業と同時に自動車整備士の受験資格を得ることができます。
専攻したコースによって受験資格は異なりますが、多くの場合2年コースの卒業時に2級自動車整備士の受験資格が与えられ、卒業後すぐに自動車整備士として活躍できるのです。
メリット②|就職に有利
自動車整備専門学校は、自動車関連企業とのパイプも太く、就職に強いとも言われています。
自動車整備士の就職先は整備工場やカーディーラー、ガソリンスタンドなど様々ですが、特に労働条件が良く人気の高いカーディーラーでは、専門学校卒の整備士が数多く活躍しています。
また、4年コースを卒業して1級自動車整備士を取得した場合、電気自動車や最新技術、地球環境保護などの高度な知識が身につき、整備士の領域を超えた自動車研究開発などに携わることも可能です。
専門学校に進学することで、就職活動を有利に進めることができる点は、大きなメリットと言えます。
デメリット|学費が高い
文部科学省の発表によると、自動車整備専門学校における年間の平均費用は122.1万円。
さらに作業服代や実習費用などがかかることもあり、2年コースの場合でも卒業までに250万円~300万円程度の費用が必要になります。
専門学校への進学も大学進学と同様、学費面の負担が最大のデメリットと言えるでしょう。
※参考:令和2年度 学生・生徒納付金調査
就職した場合
最後に高校卒業後に就職した場合のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット①|収入を得られる
就職した場合の最大のメリットは収入を得られることです。
当然のことながら、進学と違い学費がかかることもありません。
「進学するための金銭的な余裕がない」「卒業後は自分の力で稼ぎたい」という場合には就職の道を選択すると良いでしょう。
メリット②|実践が身につく
高校卒業後に就職した場合、実践しながら学べる点も大きなメリットと言えます。
自動車整備士の仕事を間近で見ながらサポート業務に携わることで経験値が高まり、実践的な知識を身につけることができるでしょう。
デメリット①|資格取得への道のりが長い
先述の通り、自動車整備科や機械科などの高校を卒業している場合を除き、高校卒業後、実務を3年経てやっと3級自動車整備士の受験資格が与えられます。
一般的な自動車整備業務には2級自動車整備士が必要なため、自動車整備士として第一線で活躍するには就職後長い年月を要することを覚悟しておかなければいけません。
ただし、中には資格取得をサポートしてくれる企業もあります。
千葉・東京・神奈川を中心に「コスモ石油」や「イエローハット」を運営する津田屋では、自動車整備士を目指す方の夢を応援し、優秀な整備士たちに最前線で活躍してもらいたいという想いから、安心して資格取得を目指せる環境を整えています。
例えば、自動車整備振興会が実施する講習会への参加を支援。
土曜日に行われる講習会に参加しやすいよう、他のメンバーと協力しながらシフトの調整を行っています。
また、資格取得に必要な講習費や受験費用を会社が負担。
実際には必要な費用を会社が立て替えて支払い、資格取得後に資格手当内から費用分を返済する仕組みですが、返済は約1年で終わるため、その後は資格手当が給与に加算されます。
▼資格取得支援に関する詳細はコチラをご覧ください。
株式会社津田屋の資格取得支援制度
デメリット②|就活で不利になりやすい
高卒でも自動車整備士を目指すことはできますが、実際には資格や学歴などを理由に就職活動で不利になりやすいのが現状です。
整備士の就職先として人気の高いカーディーラーでは専門学校卒以上でないと受け入れてくれないこともあり、就活に難航するかもしれません。
派遣社員や契約社員などからスタートすることも視野に入れて就職活動に臨むと良いでしょう。
なお、津田屋では、例年高校生の採用を積極的に行っています。
カー用品の販売スタッフやサービススタッフなど、資格がなくても活躍できる職種も多く、高卒で入社したスタッフも多数活躍しています。
「高校卒業後すぐに就職したい」「就職してから資格取得を目指したい」とお考えの方は、ぜひ津田屋の資格取得支援制度を活用して自動車整備士への道を目指してみてくださいね!
まとめ
高校卒業後の進路は将来の道を決める第一歩となるため、多くの学生が迷い悩むことでしょう。
進学する場合も就職する場合も、それぞれのメリット・デメリットがあります。
ぜひ、今回ご紹介した内容も参考にしていただきながら、ご自身にとってベストな進路選択をしてくださいね。
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ぜひ私たちと一緒にお客様の豊かなカーライフをサポートする存在として学び、成長していきましょう!