高校生で就職するメリットやデメリットとは?

高校生にとって、卒業後の進路の一つとして就職があります。高卒で早くから社会人として活躍することになりますが、「自分に就職が合っているか」「進学をやめて後悔することにならないか」などと迷う人も多いはず。そこで、本記事では高校生で就職するメリットやデメリットをご紹介します。

高校生でも就職はできる

まず、令和5年3月に高校を卒業した人のデータをご紹介します。
大学や専門学校へ進学する人もいる中で、就職を希望する人の割合は全体の約14.2%※です。
そのうち、就職先が内定していた人は約76.1%※と高い割合になっています。

最終学歴が高卒でも就職できるのかと不安を感じる人もいると思いますが、高校生でも就職活動をしている人は多く、ご紹介した通りたくさんの高校生が企業から内定をもらっています。

学歴を重視しない企業や、高卒採用を積極的に行っている企業はたくさんあります。
就職先を考えるときに企業の採用情報を確認してみましょう。

※引用:令和5年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和4年10月末現在)に関する調査について 

高校生で就職するメリット

ここからは、高校生で就職するメリットについてご紹介します。

社会人として早いうちに自立できる

高校生で就職をすると、すぐに社会人デビューとなります。
社会人として活躍することで、お金を稼ぐ大切さを学ぶことはもちろんですが、精神的にも成長します。
専門学校や大学へ進学をした人よりも、早く自立できるようになるでしょう。

自由に使えるお金がある

高卒で正社員として就職すると、毎月決まった額のお給料がもらえます。
自分で自由に使えるお金の額が増えるため、1人暮らしするための生活費や、趣味など好きなことに使えます。
将来について、早いうちからコツコツと貯金していくことも可能です。

実力次第で成功できる

最終学歴が高卒というとネガティブに感じる人もいますが、学歴問わず成功している人も多くいます
勤務先でスキルを評価されてスピード出世したり、特技や経験を活かして起業したり、実力で成功し高い収入を得られるチャンスもあります。

高校生で就職するデメリット

次に、高校生で就職するデメリットについてです。

選べる職種が少ない

一般的に、高卒は選べる職業や企業が大卒よりも少ない傾向にあります。
もちろん学歴不問として採用している企業もありますが、大卒以上に絞っている企業も多くあるのが実情です。

給与が低くなりがち

高卒と大卒の両方を採用している企業では、異なる初任給を設定していることもあります。大卒者は大学で教育を受けていることから、それだけ能力があると見越して高めに設定されています。

高卒で就職することが向いている人

それでは、どんな人が高校生で就職することに向いているのでしょうか。

進学に魅力を感じない

学校が好きではなかったり、勉強が苦手、進学よりも働いてお金を稼ぐことに興味があるという人は、大学や専門学校に進学することが負担になる可能性が高いため、就職の進路を選ぶ方が向いているでしょう。

社会人としての経験を早く積みたい

高卒で就職すると、大学へ進学した人と比べると4年も社会人デビューが早くなります。
早いうちから社会に出て働くことで、学校では教わらないことを学べるため、人間力や仕事のスキルなどを磨きたいという人は高卒での就職が魅力的でしょう。

したい仕事がある

「こんな仕事がしたい」という目標が明確にある人は、高卒で就職を選ぶことで目標への近道になる可能性があります。
希望の企業や、高校時代に学んだことを活かせる仕事、やりがいのある仕事を任せてもらえる環境などを望む人は、高卒で就職することが向いていると言えます。

高卒で就職することが向いていない人

逆に、高校生で就職することが向いていない人としては以下のようなタイプが挙げられます。

学歴を気にしてしまう

高卒がコンプレックスに感じてしまう人は、高校生で就職することが向いていないかもしれません。高卒でも実力次第では成果を出していくことはできますが、中には大卒と高卒で待遇やポジションに差がある企業もあります。
企業選びでは、大卒との差が少ないところを重視すれば、あまりコンプレックスを抱えなくて済むでしょう。

未熟な部分と向き合うのが苦手

10代から社会人として扱われるため、先輩や上司から厳しいことも言われる場面も多いでしょう。
そこでひるんでしまうと、周囲とコミュニケーションがうまくとれずに、居場所がなくなってしまうかも知れません。
自分の足りない部分と向き合える人であれば、早い社会人デビューも乗り越えられるでしょう。

採用情報をよく見ていない

高校生で就職し、早期に離職してしまう人でよくありがちなのが、「思っていた仕事と違う」「福利厚生が合わない」という理由です。
そのため、最初から採用情報にしっかり目を通して就活することが大切です。
自分に合う仕事や企業を見極めていきましょう。

高校生の就職で後悔しないポイントとして、「企業研究をすること」「幅広い職種や業界を調べておくこと」「困ったら家族や友人、学校の先生などに相談すること」などが重要です。

競合他社との比較や働きやすさ、社風などをよく調べたり、どんな職種や業界があるのかを事前にしっかりとリサーチしましょう。
悩んだときは一人で抱え込まず、周囲の人に相談することも大切です。

まとめ

高校生で就職するということも素晴らしい進路のひとつです。
ぜひ興味のある人は業界や企業について調べてみてください。
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