自動車整備士は女性でもなれる?整備士の仕事内容や適性について解説!
時代の流れとともに働き方にも変化がうまれ、これまで“男社会”と言われてきた業界や職種でも当たり前に女性が活躍する姿が目立ってきました。自動車業界もそうした変化を遂げている業界のひとつ。実際に自動車整備士として活躍する女性も年々増えています。本記事では、整備士の仕事内容や女性自動車整備士の割合、適正などを詳しく解説します!
自動車整備士の仕事とは?
そもそも、自動車整備士とは、メカニックの専門家として自動車の安全な走行をサポートする役割を担っています。ここではまず、自動車整備士の主な4つの仕事についてご紹介します。
点検整備
点検整備は、事故を未然に防ぐために自動車の劣化を定期的に点検するのが主な仕事です。
代表的な点検としては、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月に行う法定点検などが挙げられます。
分解整備
分解整備は、車検や修理の際に自動車のパーツを取り外して分解する整備のことを指します。
衝突や事故などによって自動車が激しく破損した場合には大がかりな分解整備が必要です。
緊急整備
緊急整備は、走行中や停車中に自動車のエンジンが突然止まってしまったり、事故による損傷で走行できなくなってしまったりした場合など、緊急時に行う修理や整備業務のことです。
板金・塗装
板金や塗装も、自動車整備の仕事のひとつです。
自動車のボディについたキズやへこみを修復したり、カラー液での塗装や磨き処理を行ったりします。
▼自動車整備士の仕事内容や整備士資格の取得方法についてはこちらの記事でも紹介しています。
自動車整備士になるには?資格の種類や取り方、取得の難易度を解説
女性自動車整備士の割合は?
“男社会”のイメージが強かった自動車整備業界ですが、女性の自動車整備士はどれくらい活躍しているのでしょうか?
女性自動車整備士は全国に1万人以上
一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会の「自動車特定整備業実態調査」によると、令和4年6月時点で、全国の女性自動車整備士数は10,489 人!
全整備士331,681 人のうち、女性は3.2%とまだ割合は少ないものの、全国で1万人を超える女性整備士が活躍していると考えると多く感じるのではないでしょうか。
また、整備士資格を保有せずに自動車整備業界で働く、女性の自動車整備要員数は、19,237 人。
約3万人もの女性が自動車整備業界で活躍しています。
参考:自動車特定整備業実態調査結果概要
女性自動車整備士は増えている?
女性の自動車整備士は、1万人程度とここ数年では横ばいで大きな変化はありません。
しかし、日本自動車整備振興会連合会が統計を取り始めた8年前には、女性の整備士は9,527人。
この10年程度で女性自動車整備士の人数は着々と増えていることが分かります。
また、近年は自動車整備士不足が深刻な問題おり、男女問わず自動車整備士の需要が高まっています。
女性の自動車整備士が求められる理由
女性の自動車整備が増えている背景のひとつとして、整備士が働く自動車整備工場の環境が変化していることが挙げられます。
どの整備工場でも業務効率化が求められていたり、工具や整備機器の進化によって身体への負担が軽減されたりしていることで、年齢や性別に関わらず活躍しやすい環境が整ってきているのです。
また近年では、女性ならではの器用さや細やかさにメリットを感じ、女性の自動車整備士を積極的に採用する企業も増えています。
ここからは女性の自動車整備士が選ばれる理由についてご紹介します。
手先が器用
自動車整備士というと力仕事のイメージが強いかもしれませんが、多くの部品を扱うだけに手先の器用さが求められる仕事でもあります。
力仕事やスピードが求められる仕事は、男性の方が優位になる場合が多い一方で、細かい作業が苦手という男性の整備士が多いのも事実です。
特に、センサーなどの細かい配線修理や車内用品の取り付けなど、力を要さず丁寧さや繊細さが求められる作業こそ、女性ならではの手先の器用さや繊細さが武器になるのです。
女性のお客様に対する接客対応
自動車整備工場にいらっしゃるお客様の中には「車にはあまり詳しくなくて聞きづらい」と思っている方も少なくありません。
特に女性のお客様は、整備士への苦手意識がある方も多いようです。
そうしたお客様に対し、女性の整備士であれば、同じ目線で相談に乗ったり話を聞いたりすることができ、お客様にとって安心感も大きいはずです。
お客様に寄り添った対応ができる方が多いことも女性の整備士が選ばれている理由のひとつです。
丁寧な仕事ぶりによる業務効率アップ
男性整備士が丁寧でないというわけではありませんが、整理や整頓、清掃や清潔などの面は、男性よりも女性の方が得意とする場合が多いものです。
女性の整備士によって整理整頓や清掃などが丁寧に行われることで、整備工場全体の清潔感や備品の管理が保たれ、結果的に業務効率アップに繋がるなどメリットも大きいのです。
職場環境・制度で確認しておくポイント
女性が自動車整備士として職場を選ぶ際に気を付けたいポイントをいくつかご紹介します。
男女別のトイレ・更衣室更衣室
女性の自動車整備士を採用したことがない企業だと、女性用トイレを設置していない場合や、場所や数などが不便な可能性があります。
また整備工場で働く多くの場合、つなぎなどの制服を着用します。
職場に着いてから着替えるケースがほとんどなので、男女別の更衣室があると安心です。
しかしこれらは求人票だけではわからない部分なので、面接や職場見学の際に確認しておきましょう。
育休・産休制度
待遇面で確認しておいた方がいいのは、産休・育休の制度についてです。
今では多くの企業で浸透していますが、まだ女性の割合が少ない自動車整備業界の場合、制度の有無と取得実績を求人情報や面接で確認しておいた方がいいでしょう。
お子さんがいる場合には、子どもの急病などでの早退・有給などの柔軟な働き方が可能かどうかも確認しておきたいですね。
国土交通省では各自動車整備工場へ向け、こうした女性が働きやすい環境づくりのためのガイドラインを作成するなどの環境改善を呼びかけています。
参考:自動車整備業における女性が働きやすい環境づくりのためのガイドライン
まとめ
力仕事のイメージが強い自動車整備士業界ですが、実は繊細な作業や丁寧な対応も求められ、近年では女性の整備士を積極的に採用する企業も増えています。
一方で、まだまだ“男社会”と考えている企業があるのも事実。
女性の自動車整備士を目指している方は、企業の方針や働き方などをよく見極めた上で、男女問わず活躍できる職場を見つけてくださいね!
千葉・東京・神奈川を中心に「コスモ石油」や「イエローハット」を運営する津田屋では、男女問わず整備士として活躍してくださる方を積極的に募集しています。
また、整備士だけでなく、「自動車が好き」という方はもちろん、「車の知識はないけれど、やりがいのある仕事がしたい」「自分のやりたいことを探したい」という方からのご応募も大歓迎です。
ぜひ、私たちと一緒にお客様のカーライフをサポートしながら、活躍しませんか?
皆さんからのお問い合わせ、ご応募をお待ちしております。